白光金属工業では、独自のクイックチェンジシステムの構築により、熱間鍛造における多品種少量生産を実現しました。 1000トンプレス機の鍛造工程に外段取りを導入し、ダイセットの交換スピードを大幅にアップ。段取り替え時間の短縮により、最小30個からの極小ロット生産を実現します。
1000トンプレス機の周辺にレールを敷設。ダイセットを大型台車に載せ移動させる外段取り方式を導入しています。この独自のクイックチェンジシステムによるクイックな段取り替えが、頻繁なロットチェンジに威力を発揮、鍛造によるスムーズな小ロット生産を実現します。
プレス機の稼動中に、次に生産する鍛造金型をダイセットにあらかじめセットアップ。ダイセット・金型を合わせた一体交換により、これまで約半日かかっていた鍛造の段取替え作業を、半時間~1時間程度で済ませることが可能です。
待機中のダイセットには、外段取りによりあらかじめ金型をセットアップ。ハンドヒーターで一定温度まで予熱を行っています。そのため、1000tプレス機へダイセット挿入後は、簡易予熱だけですぐに鍛造による小ロット生産を開始できます。
通常の熱間鍛造では、金型等の段取り替え時間ロスを考慮すると1ロット300~500個程度からの生産が一般的ですが、当社では高効率なクイックチェンジシステムの導入により、最小30個からの極小ロット生産を実現します。